暖かく柔らかな場所
2014年01月30日

diary-1

「死者に対してできる唯一のことは、その人を忘れない事だ。」

僕の好きな作家がとあるエッセイで言っていた言葉を
ずっと覚えています。全くその通りだよな、と。

これは亡くなった人だけではなく、
いつか別れてしまった恋人や友人、学校の先生や両親など
いろんなことに勿論言えることだと思います。
これは簡単なようで意外と難しい。
特に嫌な出来事などは出来るだけ忘れてしまいたいものだし、
たとえ楽しく美しい思い出でも、時間と共に忘れてしまいがちです。
現実のあれこれを日々こなしている身にとっては
いちいち思い出している暇なんてないかもしれません。

それでもやっぱり心の何処かに、暖かい思い出や
柔らかい手触りの記憶がある場所を持っていたいし
できる限りその場所のことを忘れないようにしたい。

僕のしているデザインという仕事も
もしかしたらそういった暖かい場所を呼び起こすような
ツールになるかもしれないし、
またそうあって欲しいと思いながら
画面とにらめっこしています。

いつも元気な愛犬の頭を撫でながら、
いつかこいつとも別れる日がくるのかな、と思いながら
書いてます。