クールに歳をとる方法
2015年06月20日

150620

先日、大阪「千日前(味園)ユニバース」で行われた、
細野晴臣さんのライブに行ってきました。
味園ユニバースの猥雑な雰囲気と、
50年〜60年代のクラシックロックを中心としたセットリストで
当時のダンスホールにでも迷い込んだかのような錯覚に陥った
最高に素晴らしいライブでした。

メンバーは全員ドレスコードを50’Sに揃えていて
中でも細野さんはズートパンツにベスト、
ボルサリーノでサングラスというギャングスタイル。
一曲目を終えてサングラスをはずし一言、

「ハロー、というか、こんにちわ(笑)」

この時点で完全にノックアウトです。

僕には特に先生とか師匠と呼べるような人はいませんが、
あえて挙げるなら、細野晴臣さんは僕のメンターといってもいい存在です。
博学でユーモアのセンスがあってやさしい。
けっして威張るようなこともなく、権力や自慢するようなことが嫌い。
あこがれの「大人」として指針にしています。

僕のまわりに(おそらくあなたのまわりにも)多いのですが、
歳をとるにつれて、何かに取り憑かれたかのように
社会や政治、国や世界の未来などに対して
口うるさくなってしまう人たちがいます。

相対的な視点を忘れ、正論とロジックで相手の逃げ場をなくし
絶対的な大きな権力に立ち向かっている様に見えて
自分の身近に起きている些細な日常の出来事にも気づかない。
結論づけることが力の証明とばかりに意見を曲げない。
それが「大人の証明」だというように。

もちろん僕にもささやかな政治的意見や
社会に対峙するスタンスはあります。
もし何かの場合にそういったことを言わなければいけないときは
細野さんの顔を思い浮かべます。

常にユーモアを忘れないこと。
相手を許せる立場にいること。
最後にはお互いに笑っていられること。

それで、はたしてこのテキストにユーモアはあるのか?
まったく青臭いこと言っているなあ、と笑っていただければ。