If your mind has an anchor
2015年06月28日

150628

先日、兵庫・王子公園にある横尾忠則現代美術館へ行ってきました。
横尾忠則現代美術館は横尾忠則が兵庫出身ということもあり
彼の膨大な作品アーカイブを保存することを目的とし、
貴重な作品などを独自の視点で企画展示している美術館です。

現在は「Cut & Paste」をテーマとして
彼のコラージュや切り貼りを多用した絵画などを中心に
80年後半〜90年前半を中心に展示されていました。

横尾忠則といえば僕がまず思い浮かべるのは
死生観や宗教を軸として圧倒的な情報を対象にぶつけ、
質、量共にまさに洪水のように
作品をアップデートしているというイメージです。

今回の作品群もまさにその類いで
今では「カット・アンド・ペースト」なんて
日常会話でも普通にでてくる軽いイメージをもった内容が
まるで臓器を増殖、量産していくような真逆の雰囲気で
様々な情報が口の中に流し込まれるような「重い」展示でした。

しかし、これも彼の作品全てに通じて感じることですが
その重さは作品自体の力量が総じて大きいというわけではなく
ある一点において力量がとても大きいということです。
なので鑑賞している時は意識がかなり飛ばされるのですが
鑑賞後、ずっと熱にうなされる雰囲気はあまりない。

もちろんこれは彼の意図するところだと思います。
やっぱりポップアートなんだと強く実感しました。
軽さの中に心に残る重さが確実にあります。

海辺に漂う舟がしっかりと錨を海底に下ろしているように
僕も彼の作品のように心の中に錨を持っていたい。

あなたは心に錨を持っていますか?