The Inner Kingdom of the heart
2015年07月26日

150726

先日楽しみにしていた「舟越桂展」に行ってきました。
暑い中、県立美術館は多くの人で賑わっていました。
いつきても素敵な建物ですね、さすが安藤忠雄。

で、舟越桂展ですが、舟越桂といえば
天童荒太のブックカバーなどで印象的な
彫刻作家というイメージが強いのかと思います。

静謐さと異形さを兼ね備えた彫刻。
どこを見ているのかわからない眼。
なにかを諦めてしまったような、
いまにも爆発しそうな魂をかかえているような
不安な表情。

今回の展示は文字通り目と鼻の先まで近づいて
作品を鑑賞することができ、
もう一人の自分と対峙しているような
不思議な錯覚に陥りました。

おそらく多くの訪れていた人たちも
それぞれの作品に自己を投影し、
自分の内面を暴かれたような
気持ちになったに違いありません。

僕はひとつひとつの作品を近づいて鑑賞した後に
一度全体を見渡すように会場を見てみたのですが、
1つの作品を見るのには一人で対峙するようになるので
そのひとつひとつの作品を見ている人たちから
それぞれの感情が立ち上がるような
風景をみることができました。

改めて人間1人一人というのはそれぞれの人生があって
心に抱いている気持ちがあるのだなと感じました。
当たり前で陳腐なことかもしれませんが、
実際に肌を通じて感じることはやっぱり大事です。

僕は無神論者ですが、
心の中の王国という考えはわりに好きです。
もっと自分の心の王国に耳を澄ませ、と
舟越桂の作品は問いかけているようにも思えました。

自分の心の王国に耳を澄ませたことがありますか?