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THAT REPRESENTS THEIR OWN VALUES.
120 WORDS
2020年02月29日

突然ですが、ウェザーニュースというアプリが好きです。
正確にいうとその日の天気を解説してくれるコメントが好きです。
だいたい120字くらいの今日の天気に関するコメントなのですが
そこからいろんなことを想像するのが好きなのです。

ミステリーの古典に「9マイルは遠すぎる」という傑作があるのですが
作品の主人公が、実際に事件現場に行ったりするわけではなく

「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ」

という文章から様々な推論をたてて真実を導き出すという話です。
きっと普段はあまり歩いたりしない人だ、
それでも雨の中を歩かなければいけない理由があった等…
そこから人物像が浮き上がってくるというわけです。

話をウェザーニュースに戻すと、天気の解説コメントも
それなりに読んでいると複数の人が交代で書いている(と思う)ことがわかります。
とにかく傘を忘れるな、という人だったり(慎重なタイプ?)
お洗濯のことが気になっていたり(主婦かな?)
週末のお出かけをこまめに提案してくれたり(アウトドアタイプの人?)
などなど、いろんなことを妄想するのが好きなんですよね。

ちょっとした天気の文章なんですけど、言い回しとかテキストの書き方とか
(しっかり雨対策を、なのか、シッカリ雨対策を、では印象が全然違う)
そこからもいろんなことがわかるし、意地悪くいえば
天気のことさえわかればいいわけで、手を抜こうと思えば
いくらでも抜けるんですよね。そこにも書き手の人柄が出る。

・・と書いてきて、なんだか自分の首を絞めている気がしてきました(苦笑)
でも、こういったちょっとした文章でアレコレ妄想してる人は多いと思うなー。

Hayakawa Pocket Mystery
2020年02月08日

去年くらいからハヤカワ・ポケットミステリ、通称ポケミスにハマっています。
ポケミスは判型が変わっているし、装丁もいいし、揃えたくなりますよね。
といっても、もっぱら図書館で借りて読む派ですけれど(苦笑)

個人的にミステリーのいいところは、
パッと読めてサッと忘れるところだと思っているんですけど
そんな中でもなかなか読ませるというか、深いストーリーのものも多くあります。
ということで、最近借りて読んでよかったものですー。

「解錠師 / スティーヴ・ハミルトン」
幼少期に事件に巻き込まれ、それ以来言葉を話すことができなくなった主人公。
それと引き換えに天才的な金庫破りの才能を開花させることになり・・という
少し変わったミステリー。主人公の孤独な心情やロマンスなどあって
映画化してもよさそうな内容でした。配役とか考えたくなりますね。
僕的には主人公はポール・ダノがぴったりな感じ。

「アイ・コレクター / セバスチャン・フィツェック」
ベルリンを震撼させる連続殺人事件。猟奇的な殺人方法はすべての事件で共通しており、
いたちごっこのように犯人と主人公のかけひきが続いていく。
時系列がエピローグからプロローグへと続くという変わった構成で話が進んでいきます。
ミスリードものが苦手な僕でも「やられたー!」と唸ってしまいました。

「ねじれた文字、ねじれた路 / トム フランクリン」
殺人事件の容疑者として周囲から白眼視され孤独に生きる自動車整備士の主人公と、
その事件を契機にして疎遠だった少年時代の親友と再開し、物語が進んでいきます。
本当の殺人事件の犯人は誰なのか、そして主人公と親友との過去に何があったのか。
暗い心の澱が少しづつ胸に溜まっていくような、重く静かなトーンでストーリーは進んていきますが、
エンディングには泣かされました。
ミステリーというよりもヒューマンドラマに近いのかもしれません。
ポール・オースター「スモーク」とか好きな人にもおすすめかも。

僕の読んでいるのはわりと最近のものばかりなので
もっと過去の名作も読んでいきたいと思っています。
完全にオヤジの趣味になってきてますね(苦笑)

2019 TOP5 Albums of overseas
2020年02月01日

2019年ベストアルバム・トップ5、洋楽編です。
ビッグアーティストのアルバムリリース多かったですけれど
個人的にピンときたものは少なかったかも。順不同です。
それでは、どうぞ!

1. FREE NATIONALS / Free Nationals
アンダーソン・パークのライブバンド、1stアルバム。
客演もベニー・シングス、Syd、Daniel Caesarなどツボを抑えまくった
ソウル、R&Bの教科書的な出来栄え。

 
2. Brittany Howard / jaime
アラバマ・シェイクスのフロントマン、ソロ1st。
1曲目からがっつりもっていかれる圧倒的なヴォーカルとギタープレイ。
「Stay High」のようなシャッフルのブルースプレイはさすがの一言です。
多幸感あふれるMVも素晴らしいです。
 

 
3. Kindness / something like a war
問答無用のカインドネス最高傑作ですよね。
ホント客演、マッシュアップセンスが素晴らしい・・。
全体的にハウス、エレクトロ感が増していてそれもまた良し。
 

 
4. Steve lacy / appolo XXI
The Internetのギタリスト、ソロアルバム。
とても音数が少なく現代的なトラックで、
それがまた心地よいです。
 

 
5. Chromatics / closer to grey
クロマチックスは出すものすべでいいですね。
音、ジャケ、MVまでトータルプロデュースされた
アンダーグラウンドでポップな世界観が堪らないです。
 

 
どうでしょう?全体的にネオソウルをよく聴いた1年でした。
まあ流行っているものを聴いていた感じですね(苦笑)
今年もこんな調子でぼちぼち聴いていこうと思います!