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FOLON: Agency of Imaginary Journeys
2025年06月23日

先日、大阪で開催された「フォロン展」へ行ってきました。最終日近くでしたが、比較的空いていてゆっくりと展示を見ることができました。
 
フォロンと言えば、真っ先に帽子を被った、可愛らしい「リトルハットマン」を思い浮かべる方も多いと思います。僕も彼の柔らかい色使いのイラストや、広告の印象が強かったのですが、立体作品も数多く展示されていて、それがとても良かったです。彼の幻想的なイラストと立体作品の相性の良さは発見でした。
 
フォロンが活躍した、1960年代は、広告、グラフィック、イラストレーションが、大きく花開く時代でもありました。沢山の個性的なアーティストが誕生し、それぞれにしっかりとした「主張」をもった作品が生まれ、もちろん、フォロンの作品にも政治的なメッセージや、社会に対する風刺など、しっかりと見ることができます。
 
僕はデザインの仕事を始めた頃に、「GRAPHIS」をはじめとする、沢山のデザイン関係の本で、彼の作品を目にしました。なので、彼の回顧展を見終わると、懐かしい友人に再会したような、あたたかい気持ちになりました。
 
図録も購入したので、しばらくはこの「懐かしい友人」と会話していたいと思います。