Giorgio de Chirico
2024年10月20日
先日、神戸市立博物館で開催されている「デ・キリコ展」へ
行ってきました。自宅から近くの会場って嬉しい。
10年ぶりの日本での回顧展ということで
展示構成は画家としての初期から晩年まで
ほぼ年代を追うようにテーマに分けて展示されていました。
会場は絵のモチーフをイメージした造形だったり
壁の色だったりして、これもとてもよかったです。
僕はデ・キリコについては「マヌカンシリーズ」くらいしか
知らなかったのですが、時代ごとに作風が変わっていく過程を
しっかりと知ることができてよかったですね。
印象的だったのは、形而上絵画といわれている彼の絵からは
いわゆる「難解さ」はあまり感じず、どちらかというと
わかりやすくてポップだなあと感じたことでした。
彼は湧き出るイメージをキャンバスにぶちまけていくタイプではなく
どちらかというとデザイナー的な発想で絵を描いていたのではないか?と。
あと時代に翻弄された影というか暗さみたいなものは少なく、
全体的に明るくポジティブな印象を受けたのも発見でした。
もちろん戦争などの影響をうけた虚無感のあるモチーフもありますが
受ける印象はあまり悲壮感がない。
これが今の僕にはとても心地よかったです。
上の写真は、数年前から展覧会などにいったら
購入することにしているピンバッジコレクションです。
今回の「デ・キリコ展」のピンバッジはクオリティ高かった!
いいコレクションが増えましたー。