Strange things will be standards someday.
2015年10月11日
先日、京都で開催されている「マグリット展」へ行ってきました。
そろそろ紅葉も始まるので、できるだけ人混みを避けて
平日にバスにも乗らず、四条からトコトコ歩いて行ってきました。
会場は思ったほど人もいなくてすいすいと見ることができました。
(どれだけ人混みがイヤなんだ、俺)
黒い帽子を被って出かけたので意図せずマグリットの絵画モチーフとして
よく出てくる人物のコスプレみたいになってしまって
会場のスタッフにツッコミを入れられるところでした。
(どれだけ人と拘わりたくないんだ、俺)
説明するまでもなく、マグリットは所謂シュルレアリスムの画家ですが
その影響はポップアートからグラフィックアート、音楽、小説の世界まで広く及んでいます。
今こうやって回顧展としてずらっと見てみると、
当時はアヴァンギャルドで異彩を放っていただろう作品たちが
ポップだしわかりやすいし少し物足りない気がしました。
それだけ当時衝撃的だとされていたものが
今では普遍的なものとして受け入れられている証拠でしょう。
当時は衝撃的だったビートルズの楽曲が、今ではロックの金字塔であるように。
残念なことに僕は当時のことを想像するしかないのですが。
しかしなにより僕にとって衝撃的だったのは
中学生の時に教科書に載っていたマグリットの絵を切り取って
下敷きに挟んでいるくらい好きだった、という
一緒に行ったツマの告白でした。
(どれだけマグリットが好きだったんだ、君)