
先日、大阪ナレッジキャピタルで開催された
「世界を変えたレコード展」へ行ってきました。
これはレコード好きならみんな知ってるであろう
PMC(金沢工業大学ポピュラー・ミュージック・コレクション)が主催した、
これからレコードを聴きたい人や
レコードを見たり触ったりしたことがない人へむけて、
ポピュラーミュージックの歴史を
ツアーガイド的にまとめてレコードを紹介した企画展。
展示枚数は総数5000枚、とおそらくレコード好きなら「少ないな・・」と
思う内容ですが、まあ、レコ屋にレア盤を探しに行くわけじゃないので(笑)
展示は年代毎ににレコードを紹介していくわけではなく
時代ごとの音楽的トピック(ロックの誕生、プロテストソングの台頭など)で
まとめられていました。
力の入った年表(これはすごかったです)や展示方法の面白さなど
楽しい面もたくさんだったのですが
個人的にはブラックミュージックと70年以降の重要ジャンル
(ニューウェーブ、パンク、ヒップホップ、テクノ、グランジ等々)の
レコードがほとんどなかったのがとても不満でした。
あとドーナツ(シングル)盤がほとんどなかったのもさみしかった。
ポピュラーミュージックというならドーナツ盤はちゃんとやらないと。
大抵こういった展示で「ポピュラーミュージック」がまとめられると
ソウル系はほぼ除外される気がします。それがいつも不満だな〜。
ソウルだって、れっきとした「ポピュラーミュージック」だ。
音楽って縦の歴史だけではなく、横のつながりで聴くと
とても深く理解することができます。
ロックはR&Bやソウル、ブルースの影響を受けてきたし、
ソウルの中にはゴスペルやブルースの影響がある。
ブルースとジャズは切っても切れないし、
カントリーやフォークから発展したポップスも数多くあります。
そういった面も見たかったです。
展示の最後には、レコ棚があってレコードを「さくさく」できるのですが
これは販売しているとか選んだレコードを試聴できるのではなく、
なんと「レコードを探す体験」ができるコーナーでした。
超シュールだと思いましたが、デジタル配信で音楽を聴いてきた世代には
超クールなことなんでしょうね。
写真は展示されていたザ・バンドの
サンフランシスコ ・ウインターランドでのライブポスター。
1970年代でサイケデリック全盛だったからか
フォントなどにそういった影響がありますね。
対バンは「SONS OF CHAMPLIN」と「ACE OF CUPS」。
因みにSONS OF CHAMPLINはビル・チャンプリン(元シカゴ)の在籍したバンド。
どちらもサンフランシスコを拠点としたサイケなブルース〜ファンキーなバンドです。
きっと泥臭くて熱いライブだったんでしょうね。